執筆環境と安全管理

お仕事のご依頼を検討する上での参考としていただくため、私の執筆環境と情報の取り扱いに関する指針を公開いたします。お客様に安心してご依頼いただけるよう、セキュリティを考慮し、以下のような業務環境を構築しています。

1. クラウドサービス

業務基盤となるクラウドサービスは、個人向けのフリープランではなく、強固な管理機能を持つビジネス用有料ライセンスを契約し、組織レベルのセキュリティを確保しています。また、外出時の通信はモバイルルーター、またはスマートフォンのテザリングで行い、フリーのWi-Fiスポットなどは利用していません。

  • Google Workspace (Business Standard):メインの業務基盤
  • Microsoft 365 (Business Basic):納品物互換性およびビジネス連携用
  • Chatwork:有料プラン

2. AI

最新のAI技術を積極的に活用しつつ、入力データの機密保持を最優先に運用しています。

  • Google エコシステム(Gemini / NotebookLM / AI Studio)
  • AI Studioは有料プランを契約し、「入力データをAIの学習に利用させない(学習オフ)」設定で運用しています。
  • Microsoft Copilot
  • Businessプランに付帯する商用データ保護が適用された環境で利用しています。
  • 選定のポリシー:
    利便性のみを追って多種多様なAIツールを併用せず、あえて信頼性の高い大手プラットフォームに集約することで、データの分散を防ぎ、徹底したガバナンス(統制)を効かせています。

3. 連絡・コラボレーションツール

  • Slack / Zoom:
    必要に応じて利用しています。原則として「クライアント様の環境への参加」を主目的とし、不必要なデータ保持を行わないよう配慮しています。

4. デバイス

執筆・制作環境には、安全性と機動力に優れたChromebookを選定しています。そのものの堅牢な設計を活かし、情報漏洩リスクを最小限に抑えています。ウイルス感染や不正アクセスのリスクを構造的に排除するため、ChromeOSによるセキュアなエンドポイント環境で各種ツールを使っています。

  • サンドボックス構造により、ブラウザ上の作業がシステム全体に影響を与えない設計。
  • ハードウェア暗号化および2段階認証の徹底。

また、外出時に使用するサブ端末には、Chromebookと連携がしやすいAndroidタブレットを採用しアプリは最小権限での運用を徹底しています。

Chromebookを選ぶ理由

クライアント様の「セキュリティ基準」への対応

フリーランスとして活動する中で、上場企業や上場準備中の企業様とお仕事をさせていただく機会が増えました。その際、最も重要になるのが「セキュリティ基準の遵守」です。

Windows環境でこれらの厳しい基準を維持し続けるには、高度なシステム知識と膨大な管理コストが必要です。私は非エンジニアとして、「自力で対策を積み上げるよりも、構造的に安全なシステムを採用する方が、確実かつ永続的にクライアント様のデータを守れる」と判断しました。

本格導入に至った経緯

2020年ごろからChromebookをテスト的に導入し、実務における有用性と堅牢性を検証してきました。その結果、現在は「Googleエコシステム」を軸とした環境が、私にとって理想的な業務環境であると考えるに至りました。

  1. メイン機:Chromebook Plus
    高度な処理能力と、OSレベルの強力なセキュリティ(サンドボックス、確認付きブート)を両立。万が一の紛失時も、データはハードウェア暗号化されており、リモートワイプ(遠隔消去)が可能です。
  2. サブ機:Androidタブレット(外出時用)
    Chromebookと同じエコシステム・セキュリティポリシーで動作し、場所を選ばずセキュアな環境を維持しています。

セキュリティの維持にリソースを奪われない環境を整えたことで、その分、クライアント様への価値提供に集中できる体制が整ったと考えています。現在、リサーチ、取材音源の文字起こしやデータ整理、記事の制作など、ライティング業務全般は完全にGoogleのエコシステム上で行っています。写真の加工、画像制作など、一部残っているWindows環境での業務も、徐々に移行する予定です。

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